槙野監督が飲んでいるマテ茶はどんな茶葉?その特徴とスポーツ選手が好む理由

最近、藤枝MYFCを率いる槙野智章監督が試合中にマテ茶を飲んでいるシーンが、SNSやJリーグ公式の動画で大きな話題になっています。「コーヒーかと思ったらマテ茶だった」「あれはどんな茶葉?」「監督と一緒に飲んでみたい」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

実は槙野監督が飲んでいるのは、ブラジルの定番ブランド「Barão de Cotegipe(バロン・デ・コテジペ)」の茶葉。ブラジル南部・リオグランデ・ド・スル州を発祥とする由緒あるブランドです。

この記事では、

・なぜサッカー選手やアスリートが好んで飲むの?
・槙野監督が飲んでいる茶葉とマテ壺の正体と特徴
・ブラジル・アルゼンチン・パラグアイで何が違う?

を解説していきます。

マテ茶ってどんなお茶?なぜサッカー界で親しまれているのか

マテ茶は、南米原産のモチノキ科の常緑樹「イェルバ・マテ(Ilex paraguariensis)」の葉と小枝を乾燥させて作られるお茶です。緑茶や紅茶のような「チャノキ」由来ではなく、まったく別の植物から生まれたハーブティーの一種で、原産地はアルゼンチン・パラグアイ・ブラジル南部に限られます。

栄養面では、

・鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル
・ビタミンA・B群・C

・葉緑素(クロロフィル)
・ポリフェノールなどの抗酸化成分

を豊富に含むことから、飲むサラダと呼ばれています。緑黄色野菜が手に入りにくく、肉中心の食生活が続いてきた南米の人々にとって、ビタミン・ミネラルを補う大切な存在として根付いてきました。

そして、サッカーとの結びつきがとても強いのもマテ茶の特徴です。サッカー強豪国であるアルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイは、いずれもマテ茶文化が深く根付いた国。メッシ、スアレス、ディ・マリアといったトップ選手たちが、移動中やトレーニングの合間にマテ茶を回し飲みする姿は、海外メディアでもおなじみの光景です。

そんな南米サッカー文化の象徴であるマテ茶を、日本のJリーグの試合中に堂々と飲み続けている槙野監督の姿はとてもかっこいいですね。

スポーツをする人にマテ茶をおすすめしたい理由

なぜ南米のアスリートたちはこんなにマテ茶を愛しているのか? そして、なぜスポーツをする日本人にもおすすめできるのか。理由は大きく3つあります。

① 「飲むサラダ」と呼ばれるほどの栄養価

日本マテ茶協会の解説では、マテ茶には鉄分・カルシウムなどのミネラル、ビタミンA・B群、葉緑素が豊富に含まれ、「滋養、疲労回復、ビタミン補給」に役立つ飲み物として紹介されています。トレーニングで失われがちなミネラルを、自然な形で日々の習慣に取り入れられるのは大きな魅力です。

② カフェインによるおだやかな覚醒・集中効果

マテ茶にはカフェインが含まれており、集中力を高めたいとき、疲労を感じるときに飲まれてきました
コーヒーよりも刺激がマイルドで、胃にやさしく感じる人が多いのも特長です。

③ ポリフェノールによる抗酸化作用

イェルバ・マテにはポリフェノールが豊富で、強い抗酸化作用が報告されています。運動による酸化ストレスのケアや、生活習慣のサポートとして注目されており、海外でもアスリート向けの研究が進められている素材です。

サッカー強豪国(アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)にマテ茶文化が集中しているのは、決して偶然ではなく、長く動き続ける身体を支える日常の飲み物として選ばれ続けてきた結果と言えます。

槙野監督が飲んでいるマテ茶はどんな茶葉?特徴は?

槙野監督が飲んでいるマテ茶は「BARÃO DE COTEGIPE(バロン・デ・コテジペ)」というブランドであることが、テレビ静岡の取材で明らかになっています。焼津市のキボウブラジルという南米系スーパーに槙野監督のマネージャーが買いに来たそうです。

Barão de Cotegipeとはどんなブランド?
1951年創業、ブラジル南部リオグランデ・ド・スル州を拠点とする老舗マテ茶ブランドで、ブラジル国内外で広く流通するブラジルを代表するシマロン用マテ茶のひとつです。

茶葉の特徴
海外のマテ茶レビューサイトや販売情報から見ると、Barão de Cotegipeには以下のような特徴があります。

茶葉は鮮やかな緑色:熟成を重ねるアルゼンチン式と違い、収穫したフレッシュな葉の青々しさを残す、ブラジル系らしい鮮緑色
非常に細かい粉砕:抹茶のようにきめ細かいパウダー状で、しっかり泡が立つ
クリーミーでまろやか:刺激が少なく、長時間ゆっくり飲むのに向く
さわやかな草の香り:草っぽい、新鮮な緑を感じる香り
しっかりとしたカフェイン感:一般的なマテ茶よりエネルギッシュという評価も
「ブラジル産のシマロン用マテ茶」は、抹茶を飲んでいるかのような味わいが特徴。

ただし、ブラジル系マテ茶は粉が非常に細かいため、シマロン専用のボンビージャ(金属ストロー)がないと飲めません。一般的なマテ茶(アルゼンチンやパラグアイで飲まれているマテ茶)用のボンビージャではシマロンは飲めません。

また、槙野監督が使っているマテ壺にも注目してみましょう。
槙野監督が使用しているのは、最も伝統的なかわかわば革張りのインペリアル・マテと言われる、瓢箪(ひょうたん)で作られる丸みを帯びた形が特徴のマテ壺です。
中をくり抜いた瓢箪の周りを牛革で革張りにし、リムの部分をアルパカ(洋白・ニッケルシルバー)と言われる金属で装飾したものです。

最も伝統的なのは、瓢箪そのものを使っているものですが、中が腐りやすく手入れが難しいので初心者には向きません。

マテ茶サロンTEREREで見た目は伝統的なインペリアル・マテをそのまま、内側はステンレスで手入れ不要、初めてでも問題ない、マテ壺販売中です。

ブラジル・アルゼンチン・パラグアイでどう違う?茶葉を比較

同じ「マテ茶」と呼ばれていても、国によって茶葉の見た目・味・飲み方は大きく異なります。せっかくなので、3カ国の違いを整理してみましょう。

🇧🇷 ブラジル   鮮緑・粉細かい・フレッシュ

  • 主にシマロン(chimarrão)として、お湯で飲む文化
  • 葉を熟成させず、収穫後すぐ加工してフレッシュさを保つ
  • 茶葉は抹茶のように細かく、鮮やかな緑色
  • 風味は青々しく、まろやかでクリーミー
  • ブラジルではロースト・マテ茶が飲まれる地域もある
  • 槙野監督が飲んでいる Barão de Cotegipe はこのカテゴリ

🇦🇷 アルゼンチン   バランス重視・万人向け

  • 葉・茎・粉のバランスが良い、いわゆる「王道」のスタイル
  • 12〜24ヶ月の熟成を経て、まろやかで深みのある味へ
  • 苦味が穏やかで、初心者にも飲みやすい
  • ハーブやオレンジピールを加えて楽しむ家庭も多い
  • 世界に流通しているブランド多数

🇵🇾 パラグアイ  力強く、複雑で本格派

  • パラグアイはマテ茶の原産地であり、最も伝統的な産地
  • 葉・茎・粉のミックスはアルゼンチンに似るが、より複雑な味わい
  • 「barbacuá(バルバクア)」と呼ばれる伝統的な直火で燻す乾燥行程や、20〜24ヶ月の長期熟成が特徴
  • スモーキーで、苦味・酸味・甘味が同居する奥深い味わい
  • 冷たい水で楽しむ国民的ドリンクテレレ(tereré)の本場、ハーブブレンドもポピュラー
  • ホット、アイスでも飲みやすいタイプの茶葉

まとめると、

国味わい飲み方こんな人におすすめブラジルクリーミー・フレッシュ熱湯(シマロン)抹茶に近い味が好きアルゼンチンバランス型・まろやか熱湯無難に始めたいパラグアイ奥深く複雑、スモーキー冷水(テレレ)/お湯どちらも本格的なマテ茶らしさを味わいたい

まとめ

 

槙野智章監督が試合中に飲んでいるマテ茶。スポーツをする人にこそ嬉しい力があります。サッカー強豪国アルゼンチン・ブラジル・パラグアイ・ウルグアイにマテ茶文化が深く根付いているのは、決して偶然ではありません。国ごとにもそれぞれに違った特徴、魅力があります。

パラグアイ本場の味を、ご家庭で。Pajaritoから始めるマテ茶習慣

槙野監督のマテ茶をきっかけに、「自分も飲んでみたい」と思った方にこそ、ぜひ一度試していただきたいのが、パラグアイの国民的ブランド「Pajarito(パハリート)」のマテ茶です。

Pajaritoは、1956年創業のLauro Raatz S.A.が手がける、パラグアイを代表するマテ茶ブランド。
本場のマテ茶、伝統の一杯を試したいという方はぜひ商品をご覧ください。
初めての方向け、これさえあればOK!スターターセットもございます。

参考資料

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