マテ茶の栄養を徹底解説|健康成分は?どんな効能がある?

南米で古くから親しまれている「マテ茶」。
“飲むサラダ”と呼ばれるほど栄養が豊富で、近年では健康や美容への効果が注目され、日本でも少しずつ広まりつつあります。

実はマテ茶には、ポリフェノールは緑茶以上、ミネラルはほうれん草並み、さらにカフェインとテオブロミンによる心身へのダブル効果まで備わっていると言われています。
でも、「マテ茶って何がそんなにすごいの?」「どんな健康効果がある?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、マテ茶の原料である植物「イレックス・パラグアリエンシス」の特徴から、具体的な栄養成分とその働き、さらにはどんな人におすすめかまで、わかりやすく解説します。

健康志向の方や、日々の飲み物を見直したい方にとって、マテ茶はきっと魅力的な選択肢になります。
ぜひ最後まで読んで、マテ茶のパワーを感じてみてください。

マテ茶とはどんな何の植物なのか?

マテ茶は、南米のアルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ブラジルなどで古くから飲まれている伝統的なハーブティーです。その原料となるのは、「イレックス・パラグアリエンシス(Ilex paraguariensis)」という常緑樹の葉。これを乾燥・熟成させて茶葉にしたものがマテ茶です。

マテ茶は、単なる嗜好品ではなく、カフェインやポリフェノール、ミネラルなどを豊富に含む“栄養茶”として、現地では日常的に飲まれています。その豊富な栄養価と、独特の文化的背景から、「飲むサラダ」と呼ばれることもあります。

ここでは、そんなマテ茶の元となる植物や、茶葉ができるまでの過程を見ていきましょう。

マテ茶の木「Ilex paraguariensis」とは?

マテ茶の原料となる「イレックス・パラグアリエンシス(Ilex paraguariensis)」は、南米の森に自生する常緑樹の一種です。モチノキ科に属するこの木は、パラグアイ、アルゼンチン北部、ブラジル南部などの温暖で雨の多い地域に育ち、マテ茶文化の中心となっています。

同じモチノキ科の植物には、クリスマスの装飾にも使われるセイヨウヒイラギがあります。

この木は、大きいものでは高さ10メートル以上にもなりますが、茶葉の栽培では5〜6メートルほどに管理されるのが一般的です。葉はやや厚みがあり、しっかりとした緑色。栄養分をたっぷり含み、1枚の葉にマテ茶の成分がぎゅっと詰まっています。

現地では昔から、葉を乾燥させて飲み物として使う習慣がありました。特に、グアラニー族と呼ばれる先住民たちは、マテ茶を薬草や神聖な飲み物として使ってきたと言われています。これがのちにヨーロッパから来たイエズス会によって栽培・流通が広まり、現在のマテ茶文化につながっていきました。

この木が育つには、特別な気候と土壌の条件が必要です。だからこそ、コーヒーや紅茶のように世界中には広まらず希少価値のあるお茶と言えるのです。

マテの木が茶葉になるまで

マテ茶が飲用の茶葉になるまでには、南米で代々受け継がれてきた丁寧な工程があり、栄養成分や香りをぎゅっと閉じ込めています。以下のステップで、たっぷりと栄養を残しながら仕上げられます。

1.収穫(Cosecha)
 成長した葉と小枝を年に1〜2回収穫します。大木でも栽培用には高さ約5〜6 m程度に整え、摘みやすく管理されます。
2.加熱乾燥(Sapecado)
 収穫後すぐに高温でパッと乾かし、酸化を防ぎます。この処理で葉の鮮度と風味が維持されます。
3.粗く刻む(Canchado)
 葉と茎を粗く刻み、かごや袋に詰めて熟成させます。ここで少しずつ乾燥が進み、渋みがまろやかになる準備が整います。
4.熟成(Estacionamiento)
 2年の間、一定の温度・湿度の中でゆっくり熟成。これによってより香り深く、飲みやすくなります。
5.粉砕と選別(Molienda)
 最終的に葉・茎・粉の比率を調整しながら粉砕して分けられ、飲用に最適な仕上がりになります。

マテ茶に含まれる主な栄養素とその働き

マテ茶は、ただのハーブティーではありません。
マテ茶の茶葉には、カフェイン・テオブロミン・ポリフェノール・サポニン・ビタミン・ミネラルなど、さまざまな健康成分が含まれており、それぞれが私たちの体にポジティブな影響を与えてくれます。

マテ茶に含まれる代表的な栄養素と、それぞれがもたらす働きをひとつずつ見ていきましょう。

カフェイン|眠気覚まし&集中力アップ

マテ茶に含まれるカフェイン量は、コーヒーよりも控えめで、緑茶と同程度かやや多め。この絶妙なバランスが、**「眠気は覚ましたいけど、カフェインで胃が荒れやすい人」や「眠くなりがちな午後にリフレッシュしたい人」**にぴったりです。

また、マテ茶のカフェインはテオブロミンやポリフェノールなどと一緒に作用するため、急激な覚醒感ではなく、じんわりと穏やかに、ゆっくりと長時間効いてくるのが特徴です。

☕ コーヒーのような「一気に覚醒」ではなく、
🍃 マテ茶は「ゆるやかに持続する集中力」をもたらしてくれる存在なのです。

テオブロミン|血流促進・リラックス効果

マテ茶に含まれるもうひとつの重要な成分がテオブロミンです。
この成分は、カフェインと同じ「キサンチン系アルカロイド」に分類され、実はチョコレート(カカオ)にも含まれていることで知られています。

テオブロミンの働きは、カフェインとは少し違います。カフェインが“覚醒”や“刺激”に強く作用するのに対し、テオブロミンは穏やかに血流を促し、心と体をリラックスさせる方向に働きます

特に期待されている作用は以下のようなものです:

血管拡張による血流改善(冷えやむくみ対策に)
気分の安定・リラックス(ストレスを感じやすい時に)
軽い利尿作用(体内の巡りをサポート)

つまりマテ茶は、「カフェインで頭をシャキッと」「テオブロミンで体はゆったり」という、両方のバランスが取れた飲み物なのです。

また、テオブロミンはカフェインよりも作用が穏やかで長く続くため、「神経がピリピリしない」「飲んだ後も眠れなくなることが少ない」といった特徴もあります。

ポリフェノール|抗酸化・老化防止

マテ茶が「飲むサラダ」と呼ばれる理由のひとつが、豊富に含まれているポリフェノールです。
ポリフェノールとは、植物が紫外線や害虫から自らを守るために作り出す成分で、私たちの体にとっては抗酸化作用(アンチエイジング効果)をもたらすことで知られています。

マテ茶に含まれるポリフェノールは、特に以下の3つに注目されています:


🟠クロロゲン酸(Chlorogenic acid)

マテ茶に最も多く含まれる代表的なポリフェノール。
活性酸素を除去する力が強く、細胞の老化を防いだり、脂肪の蓄積を抑えたりする効果があると言われています。


🟠フラボノイド(Flavonoids)

ケルセチンやルテオリンなど、色素成分に含まれるポリフェノールの仲間。
血管の健康を保ち、炎症を抑える働きが期待されています。


🟠タンニン(Tannins)

マテ茶のほろ苦さ・渋みのもととなる成分で、腸内の悪玉菌を抑えるなどの整腸作用や抗菌作用があります。


これらのポリフェノールが一緒に働くことで、マテ茶は次のような効果が期待されています:

体内の酸化ストレスを軽減 → アンチエイジングに
生活習慣病の予防サポート(動脈硬化・糖尿病など)
肌の調子や疲労感の改善にもつながる可能性

サポニン|免疫調整・抗炎症作用


「サポニン」という名前は、石けんのように泡立つ性質(ラテン語の“sapo=石けん”)から来ており、苦味や泡立ちのもととなる成分です。

サポニンは、大豆や高麗人参などにも含まれる植物由来の成分です。

サポニンは主に以下の作用が期待されます。

免疫バランスを整える
 外からのウイルスや細菌に対して防御力を高める一方で、過剰な免疫反応(アレルギーなど)は抑えてくれます。
抗炎症作用
 体の中で起こる「慢性的な炎症」を抑え、生活習慣病や肌荒れ、疲れやすさの予防にもつながります。
脂質代謝のサポート
 血中の中性脂肪やコレステロールのバランスを整える働きがあるとされ、ダイエットやメタボ予防にも期待されています。

ビタミン類|特にビタミンB群やビタミンC

マテ茶にはビタミン類も豊富に含まれていることが特徴です。特に注目すべきは、ビタミンB群とビタミンC。どちらも、現代人にとって不足しがちな栄養素です。


🟡ビタミンB群

ビタミンB1・B2・B3(ナイアシン)・B5・B6などがバランスよく含まれています。

これらのビタミンは、主にエネルギー代謝や疲労回復、脳の働きのサポートに関わる重要な栄養素です。
特にマテ茶に含まれるビタミンB群は、カフェインやテオブロミンの働きと組み合わさって、心身の元気を持続させる力として活躍します。


🟡ビタミンC

言わずと知れた抗酸化ビタミン。免疫力を高め、肌の健康を保つことで知られています。
マテ茶に含まれるポリフェノールと一緒に働くことで、相乗的に抗酸化力を高めてくれる点が注目されています。


これらのビタミン類は水に溶けやすいため、マテ茶としてお湯で抽出することで自然に摂取できるのもポイントです。

ミネラル類|鉄・カルシウム・マグネシウムなど

マテ茶は「ミネラルの宝庫」とも言われるほど、さまざまな必須ミネラルを含んでいます。
日々の食生活で不足しがちな成分を、手軽に補える点でも注目されています。

特に豊富なのが以下の3つです:


🔵鉄(Fe)

鉄は赤血球をつくる材料として欠かせないミネラル。
マテ茶には植物性の「非ヘム鉄」が含まれており、貧血が気になる方や、月経のある女性にうれしい栄養素です。


🔵カルシウム(Ca)

骨や歯の健康維持に欠かせないカルシウムも含まれています。
カルシウムはストレス緩和や神経の安定にも関わっており、心身のバランスを保つうえでも重要です。


🔵マグネシウム(Mg)

エネルギー代謝や筋肉の動きをサポートするマグネシウムは、現代人にとって慢性的に不足しやすい栄養素のひとつ。
マテ茶を日常的に取り入れることで、少しずつ補うことができます。


その他にも、カリウム・リン・亜鉛などの微量ミネラルもバランスよく含まれており、飲むだけで自然と体の「ベースの栄養」が整っていくのが魅力です。

栄養面からこんな人にマテ茶がおすすめ!

でも、「実際にどんな人に合ってるの?」「自分も飲むべきかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。

ここでは、栄養面から見てマテ茶がぴったりなタイプや、おすすめの飲み方をご紹介します。


✅ 疲れが抜けない・集中力が続かない人に

カフェインとテオブロミンの“ダブル効果”で、頭はスッキリ、体はリラックスという理想的なバランスが得られます。
「コーヒーだと胃が荒れる…」という方にも◎。

▶︎ 朝や午後の仕事前に1杯がベスト!


✅ 肌や体の老化が気になる人に

ポリフェノールとビタミンCの抗酸化コンビが、細胞の酸化(=老化)を防ぎ、体の内側からキレイをサポートしてくれます。

▶︎ 毎日のティータイムに、ハーブティー代わりとして。


✅ 食生活が乱れがちな人に

ビタミンB群やミネラルが豊富なマテ茶は、栄養の偏りを補う“飲むサプリ”のような存在
特に外食が多い方や、加工食品が多くなりがちな方におすすめです。

▶︎ 食事中や食後の1杯で、体をリセット。


✅ 冷え・むくみが気になる人に

テオブロミンやマグネシウムには血流を促す効果があり、巡りの悪さを感じる人にぴったり。
さらにサポニンの利尿作用で、体にたまりがちな余分な水分にもアプローチできます。

▶︎ 寒い日の朝や、入浴前のリラックスタイムに。


✅ ダイエット中の人に

クロロゲン酸やサポニンは、脂肪の蓄積を抑えたり、糖の吸収を緩やかにする働きが期待されています。
また、空腹を感じにくくなるという声もあります。

▶︎ おやつ代わりや、間食予防として1杯。

マテ茶は“飲むサラダ”。毎日の習慣に取り入れよう

日々の食事や生活習慣に不安がある方も、まずはマテ茶を一杯取り入れてみるところから、無理なく「整える」習慣が始まります。


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